Lawrence Abu Hamdan「Repercussions」
Barbican全館を横断し、音の権利、騒音、沈黙をインスタレーション、上映、ライブで検討する4日間。音響を美学だけでなく社会的な空間として捉える。
BARBICAN ↗現代音楽、実験音楽、即興、電子音響、ジャズ。国内外の新作・初演・公演から、いま聴くべき動きを選び、その背景まで伝えます。
Göteborg Art Sounds 2026で、Harmonic Space OrchestraがCatherine Lambの新作《Triangulations》を9月26日に世界初演。純正律と微細な音程差が生む干渉そのものを、固定された「音」ではなく空間の出来事として聴く。
GÖTEBORG ART SOUNDS ↗Barbican全館を横断し、音の権利、騒音、沈黙をインスタレーション、上映、ライブで検討する4日間。音響を美学だけでなく社会的な空間として捉える。
BARBICAN ↗モントリオールのpaysages studioによる新作。苔の遅さと適応を手掛かりに、Sébastien Sauvageauの作曲と没入型 сценographyが「深く聴く」環境をつくる。
PLACE DES ARTS ↗実験作曲、電子音響、パンク、パフォーマンス、クラブ変異を同じ地平で扱うロンドン2日間。ジャンルではなく「現代の音」の作法そのものを見る。
ICA ↗Göteborg Art Soundsで、即興ベースと電子音響/自作楽器の実践が交差。フェスティバルの「Shifting Spaces」を即興側から照射する。
GAS PROGRAM ↗教会空間を背景に、オルガン/即興とサックス/電子音響が出会う。楽器と建築を切り離さず、場所そのものを演奏条件にするプログラム。
GAS PROGRAM ↗Harmonic Space Orchestraが新作を世界初演。純正律と微細な音程差がつくる干渉を、和声ではなく空間的な出来事として聴く。
GAS FESTIVAL ↗Ryo Fujimoto、Itti、Takuma Nakata。声と身体、空間的サウンド、完全同期A/Vをライブ配信空間で接続する、東京の実験電子音楽の現在形。
EVENT INFO ↗ロンドンでピアノ演奏とライブ・ペインティングを同期。演奏を聴覚だけの出来事に閉じず、音の物質性を視覚へ変換する。
SOUND AND MUSIC ↗Catherine Lamb → Ji Youn Kang → Lawrence Abu Hamdan
ニュースの続きを追うための「入口」。今週の出来事そのものではなく、各作家の経歴、代表作、過去の録音・著作・インタビューへ遡り、その実践がどこから来たのかを深掘りする。
1982年米国生まれ。CalArtsでJames Tenneyに学び、インドでの滞在やEliane Radigueとの交流を経て、純正律を「調律法」ではなく倍音が空間の中で立ち上がる現象として扱ってきた。2013年以降ベルリンを拠点に活動し、2020年Ernst von Siemens作曲家賞を受賞。
入口になる過去作:《Point/Wave》(2015) → 9作からなる《Prisma Interius》(2016–18) → JACK Quartetとの《aggregate forms》→ Ghost Ensembleとの《interius/exterius》。とくに《Point/Wave》はSecondary Rainbow Synthesizerへ発展する発想の出発点として重要。
1977年ソウル生まれ、ハーグを拠点とする作曲家/サウンドアーティスト。韓国で作曲を学んだ後、電子音響へ活動を拡張。固定メディアだけでなく、アナログ回路、自作電子楽器、SuperColliderなどを用い、電子音そのものを身体的に演奏する実践を続けている。
掘り下げるポイント:8ch作品《Vosim Variation I / II》、ソロ・ライブエレクトロニクス、そして日常的な音響実験を公開する「EverydaySound Etude」。完成作品だけでなく、音を作る過程まで追えるのが面白い。
1985年アンマン生まれ。自身を「private ear」と呼び、音声、建築の反響、記憶、騒音を証拠として扱う。Forensic Architectureとの調査や、シリアのSednaya刑務所生存者の「音の記憶」を扱った仕事などを経て、聴くことの政治学を美術と調査報道の境界で展開。2019年Turner Prize共同受賞。
まず辿りたい仕事:《Earwitness Theatre》→《Walled Unwalled》→《Air Pressure (A Diary of the Sky)》。さらに2023年刊『Live Audio Essays』には2014–22年の7作品が収録され、映像作品だけでは見えにくい調査と思考の筋道を文章で追える。